広島県三原市西町にある浄念寺は、浄土真宗本願寺派に属するお寺です。この寺院は、阿弥陀さまを本尊とし、「お念仏のみ教え」を大切にしています。浄念寺は、阿弥陀さまの「お心」や「おはたらき」を南無阿弥陀仏のお念仏として、自らの身に届いていることを「お聴聞(ちょうもん)」と呼び、非常に重要視しています。
浄念寺は、天正年中(1573~1591)頃に常安という僧により建立されたと伝えられています。もとは東町にあり、のち元禄年間(1688~1703)に西町に移されました。その後、洪水や火災などを経て、1991年(平成3年)に現在の鉄筋コンクリート造の形に再建されました。2階を本堂とし、1階はさまざまな集会や行事に利用できる会館となっています。
浄念寺は、浄土真宗の教えを広めるために活動しています。浄土真宗は、親鸞聖人を宗祖として鎌倉時代初期より始まった仏教の宗派です。この宗派は、「阿弥陀様のお力で誰もが救われる」という教えを中心にしています。浄念寺では、この教えに基づいて、婦人会活動などの集まりを大切にし、集まりを通して子育てや地域のつながりなどでお役に立てるよう努めています。