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福岡県糸島市の郷土料理「糸島そうめんちり」が、文化庁の「100年フード」に認定されました。令和7年度の「伝統の100年フード部門(江戸時代から続く郷土の料理)」での認定は、糸島郷土料理研究会の調査・継承活動が評価されたもので、この地域に根ざした食文化の価値が全国的に認められた瞬間です。盆や正月、地域の行事など人が集まる時のご馳走として親しまれてきた「糸島そうめんちり」は、糸島人の心を映し出す伝統の味として、今後さらに多くの人々に知られることになります。
文化庁が推進する「100年フード」は、日本の豊かな自然風土や歴史に根ざした食文化を後世に継承していくための取組です。世代を越えて受け継がれ、その地域で長く愛されてきた食文化を「100年フード」と名付け、地方自治体や団体と共に継承していく活動を展開しています。
これまでに全国で250件の食文化が認定されており、認定後は各種メディアで認定団体の活動が数多く取り上げられたり、ロゴマーク入りの商品が販売されたりするなど、100年フードの取組は全国に広がりを見せています。
福岡県では、令和6年度までに「小倉焼うどん」「北九州の糠の食文化」「小郡の鴨を取り巻く食文化」「うなぎのせいろ蒸し」「あごだし」「福岡柳川/貝柱粕漬・海茸粕漬」「鶏ぼっかけ」「筑前朝倉蒸し雑煮」「えつ料理」「久留米焼きとり」の10件が認定されていました。令和7年度に「久留米ラーメン」と「糸島そうめんちり」が加わり、福岡県全体で12件が認定されることになりました。
糸島郷土料理研究会は、2024年に「そうめんちり」について、711件のアンケート実施・回収と、75人からの聞き取り調査を行いました。この調査研究によって、糸島の風土と人々の暮らしに根ざした郷土料理「そうめんちり」が持つ歴史や地域ごとの特徴、そして代々受け継がれてきたレシピなどが明らかになりました。
文化庁の認定は、このような詳細な調査によって「そうめんちり」が持つ文化的価値を再発見したことの功績によるものです。代表の弥冨明子さんを中心としたメンバーの皆さんの情熱と行動力が、この栄誉につながりました。
「そうめんちり」は、盆・正月等の来客の時、神社や公民館での地域の行事、田植え等、農家の手伝いの時など、人が集まる時のご馳走として「何かあったら、そうめんちり」と言われるほど親しまれた糸島の郷土の味です。
そのルーツは明らかではありませんが、今回の調査結果や文献資料から、怡土・雷山といった中山間地域を中心とした旧怡土郡で盛んに食されていた傾向がうかがえます。かつて中山間地域では10~20羽のにわとりを飼っている家が多く、その鶏をさばいて数々の鶏料理で人をもてなすことが多くありました。
「そうめんちり」は、残った鶏ガラや肉、たまひもを余すことなく使う鶏のコース料理のひとつだったようです。昔のそうめん、鶏肉、砂糖、醤油は大変貴重な贅沢品であったこともあり、「糸島人のおふるまいの気持ちを込めた贅沢なご馳走」それが「そうめんちり」だったのです。
「そうめんちり」の作り方は、鶏ガラや鶏肉を水炊きにし、醤油と砂糖で甘辛く味つけしたスープに季節の食材を入れて煮込んだ「ちり」を作り、そうめんにかけていただきます。季節の食材としては、ネギ、キャベツ、白菜、玉ねぎ、こんにゃく、豆腐などが使われます。
近年では、鶏のそれぞれの部位が別々に手軽に買えるようになったことから、鶏をさばかなくても「そうめんちり」を作ることができるようになり、より身近な郷土の味として親しまれるようになりました。甘すぎず、鶏の出汁がしっかりと効いた味わいが特徴で、懐かしくも美味しいと評判です。
「そうめんちり」が糸島で食べられるようになった正確な時期は不明ですが、今回の調査の結果、明治30年代(1897年頃)以前にはすでに存在していたことが明らかになりました。これにより、「そうめんちり」が糸島の伝統的な郷土料理であり、130年以上の長い歴史を持つことが確認できます。
田植えや稲刈りなどの農作業を手伝う際の交流や、婚姻による地域間の関わりが、そうめんちりの食文化を広めるきっかけになったのかもしれません。こうした人間関係の中で、世代から世代へと受け継がれてきた「そうめんちり」は、糸島の人々の暮らしと密接に結びついた食文化なのです。
糸島郷土料理研究会のメンバーが、2026年3月25日に、月形市長を表敬訪問し、糸島そうめんちりが文化庁100年フードに認定されたことを報告しました。認定日は2026年2月27日で、この報告訪問は認定後の最初の公式な活動となりました。
当日は、糸島郷土料理研究会のメンバーが「糸島そうめんちり」を調理、提供してくれました。甘すぎず、鶏の出汁がしっかりと効いたそうめんちりを食べた月形市長は、「昔は、そうめんちりと言えばご馳走だった。懐かしくて美味しい。」と舌鼓を打ちました。
月形市長は、糸島郷土料理研究会の皆さんに対し、「皆さんのそうめんちりへの情熱と行動力が100年フード認定につながった」とメンバーの活動に敬意を表しました。
糸島郷土料理研究会は、糸島の風土と歴史を慈しむ、多彩な顔ぶれが集う団体です。代表の弥冨明子さん(農家)を中心に、一般社団法人いとしま結婚応援団の馬場純子さん、料理研究家の佐藤彰子さん、まちづくり会社社員・学芸員の三嶋直子さん、歴史ガイドの三苫節代さんなど、様々な分野の専門家が協力しています。
2024年に実施した711件のアンケート実施・回収と、75人からの聞き取り調査は、この多様なメンバーの力を結集した成果です。農家としての実践的な知識、料理研究家としての調理技術、学芸員としての歴史的知見、歴史ガイドとしての地域知識など、各メンバーの専門性が調査研究の質を高めました。
今回の認定は、糸島そうめんちりの普及と次世代への継承が期待されています。100年フード認定後は、各種メディアで認定団体の活動が数多く取り上げられたり、ロゴマーク入りの商品が販売されたりするなど、認定食文化の知名度が大きく向上します。
より多くの人に糸島そうめんちりを知ってもらい、次世代に確実に継承するための基盤づくりにつながることが期待されています。糸島郷土料理研究会のホームページ(https://www.shittokaina.com/itoshimakyodoryori.html)では、さらに詳しい情報が提供されています。
糸島郷土料理研究会による認定報告訪問は、2026年3月25日に実施されました。文化庁による正式な認定日は2026年2月27日です。
この認定により、糸島そうめんちりは全国的な注目を集めることになります。今後、各種メディアでの紹介や、認定ロゴマーク入りの商品販売など、様々な形で糸島そうめんちりを体験する機会が増えることが予想されます。
糸島そうめんちりについてさらに詳しく知りたい場合は、糸島郷土料理研究会のホームページを参照することができます。ホームページでは、レシピや歴史、調査結果など、様々な情報が公開されています。
また、糸島市役所の地域振興部文化課でも、このイベントに関する情報を提供しています。住所は福岡県糸島市前原西1丁目1-1で、電話番号は092-323-1111(代表)、直通番号は092-332-2093です。
糸島の郷土料理「糸島そうめんちり」が文化庁の「100年フード」に認定されたことは、この地域の食文化が持つ歴史的価値と文化的意義が全国的に認められたことを意味します。明治30年代から続く130年以上の歴史を持つこの料理は、糸島人のおふるまいの気持ちを込めた贅沢なご馳走として、今も多くの人々に愛されています。
糸島郷土料理研究会の詳細な調査研究によって明らかになった「そうめんちり」の歴史、特徴、レシピは、次世代への継承を確実にするための基盤となります。農家、料理研究家、学芸員、歴史ガイドなど、多彩な専門家が協力して行った調査活動は、単なる食文化の記録にとどまらず、糸島の風土と人々の暮らしを映し出す貴重な文化遺産の保存活動です。
今後、メディアでの紹介や認定ロゴマーク入り商品の販売を通じて、糸島そうめんちりはより多くの人々に知られるようになるでしょう。懐かしくも美味しい、鶏の出汁がしっかりと効いたそうめんちりを味わうことで、糸島の歴史と文化、そして人々の心を感じることができます。糸島を訪れた際には、ぜひこの伝統の味を体験してみてください。
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