広島県尾道市東尾道にある住吉は、歴史的に重要なスポットです。住吉神社は、元文5年(1740)に尾道の町奉行に着任した平山角左衛門尚住が、翌年の寛保元年(1741)に住吉浜を築造し、浄土寺境内にあった住吉神社をこの住吉浜に移して港の守護神にしたものです。
この神社は、尾道発展の基礎を築いた平山奉行の功績を称えるため、毎年旧暦の6月28日前後の土曜日におのみち住吉花火まつりが開催されます。この祭りは、尾道の夏の一大イベントで、13,000発もの花火が尾道水道を彩り、音楽に合わせて音楽花火が打ち上げられます。
住吉神社の境内には、力石という名所があります。この石は、江戸時代に浜の仲仕連中が力比べをし、石には持ち上げた者の名前が刻まれています。また、住吉浜は、北前船の寄港地として繁栄した江戸時代の尾道の港の歴史を物語っています。