青影山は広島県尾道市因島田熊町・中庄町に位置する自然の名所です。この山は標高275.7mで、因島のほぼ中央にあり、風呂山と龍王山に挟まれてそびえています。山頂からは因島全域や周辺の海域、しまなみ海道の因島大橋などを見渡すことができます。
青影山は歴史的にも重要なスポットで、因島村上水軍の拠点として使われていました。山頂には元弘年間(1331~1333)~慶長元年(1596)までの約260年間に渡り築城されていた「青影城」の本丸跡や屋敷跡などの遺構が残されています。この遺跡は昭和32年に広島県の史跡に指定され、平成28年に日本遺産に認定されています。
青影山は自然の美しさも際立っており、登山道には東屋もあり、道幅も広く良く整備されています。登山道を歩くことで森林浴を楽しみながらハイキングを楽しむことができます。特に、青影山から奥山(390.5m)を経て因島東部の椋浦地区を結ぶ登山道(約5km)は、瀬戸内海国立公園の展望地に指定されており、「因島アルプス」と呼ばれています。このコースを歩くことで瀬戸内の島々の絶景を楽しむことができます。