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なべころ坂は、東京都目黒区中目黒4丁目に位置する坂道で、全長約183メートル、平均斜度4.57%の緩やかな坂です。坂名の由来には二つの説があり、一つは「鍋が転がるほどの急坂であった」ことから名付けられたというもの、もう一つは「なべごろ」と呼ばれる赤土が水で柔らかくなった状態を示す目黒の古い方言に由来するというものです。
この坂道は、かつて両側に耕地が広がり、狭く曲がりくねった道でした。用途が少なかったため改造されることもなく、昔ながらの道路面が保たれていました。そのため、夏の乾燥日には赤土の塊がごろごろしており、冬の雪の日や春の霜解け、梅雨時の雨の日などには赤土がぬかっていたといいます。
坂の途中には、目黒区が設置した標識があり、坂名の由来や歴史についての説明が記されています。また、坂上には庚申塔があり、庚申信仰の名残を感じることができます。この庚申道は、江戸時代には目黒不動方面と世田谷城方面を結ぶ幹線道路であったとされています。
現在のなべころ坂は、閑静な住宅街の中にあり、周辺には中目黒大使公邸やなべころ坂緑地公園などがあります。坂道の勾配は比較的緩やかで、歩行者にとっても歩きやすい道となっています。地域の歴史や風景を楽しむ散策コースの一部として、地元の人々や訪れる人々に親しまれています。
東京都目黒区中目黒4丁目