光明坊は広島県尾道市瀬戸田町御寺にある真言宗の寺院です。正式名称は光明三昧院で、天平年間(730年頃)聖武天皇の勅願により、行基菩薩が開基建立したと伝えられています。生口島最古の古刹とされており、天皇家ゆかりのお寺として知られています。
境内には多くの文化財や天然記念物があります。国の重要文化財に指定されている十三重石塔婆は鎌倉時代の永仁2年(1294年)に建立されたもので、基壇には作者の名が刻まれています。また、県の天然記念物であるイブキビャクシンは樹齢650年余りの霊樹として伝えられています。他にも五輪石塔や石槽など多くの文化財が残っています。
光明坊は瀬戸内七福神の第四番としても知られており、境内には阿弥陀陀如来像が安置されています。毎年3月末の日曜日には「涅槃会」が開催され、多くの参拝客で賑わいます。光明坊は歴史と文化が深く結びついた寺院であり、訪れる人々に深い印象を残すスポットです。
広島県尾道市瀬戸田町御寺757