光円寺は広島県福山市大門町津之下792に位置する真宗大谷派の寺院です。開基は室町後期の1562年であり、境内に残されている庭園は江戸初期の末と言われている。昭和53年に庭師・塩出佳孝によって修復されています。
寺院の特徴的な要素としては、池泉庭園が挙げられます。この庭園は大刈り込みに囲まれており、築山を設けて集団石組で特に長石を意欲的に立てています。特に、築山上部が鶴を表し、頂上の切長石で鶴の首を模した鶴首石となっており、築山の山裾にも立石があり亀の頭を模した亀頭石となっています。これにより、古庭園で良く表現される「鶴亀蓬莱式庭園」となっています。
この寺院は、檀家と地域住民に愛されており、境内でライブやマルシェ、さらには池泉庭園でのザリガニ釣りのSNS投稿なども行われています。雑草が全くなく綺麗に手入れされている庭園は、都会の喧騒を離れて心落ち着かせる緑の空間を提供しています。
広島県福山市大門町津之下792