沼名前神社は広島県福山市鞆町後地にある神社で、鞆祗園宮とも呼ばれています。この神社は平安時代の延喜式にも記載されており、由緒正しい歴史を持っています。祭神は大綿津見命と須佐之男命で、海上安全と無病息災を祈願するための神社です。
境内には、豊臣秀吉が愛用した能舞台があります。この能舞台は国内で唯一現存するポータブルな能舞台で、国の重要文化財にも指定されています。また、境内には秀吉遺愛の能舞台があり、かつて京都伏見城にあったものを福山城主・水野勝成が二代将軍・徳川秀忠より拝領し、沼名前神社に寄進したとのことです。
沼名前神社では、季節ごとに様々な祭事が行われます。例えば、2月には新年の無病息災を祈る「お弓神事」が、6月には日本最古の由緒を持つ「茅の輪くぐり」が、7月には日本三大火祭りの「お手火神事」が開催されます。これらの祭事は、鞆の浦のイベント中心地として沼名前神社が賑わうのを象徴しています。
広島県福山市鞆町後地1225