倉橋島は広島県呉市に属する島で、瀬戸内海に浮かぶ。別名「宝島」とも呼ばれるこの島は、広島県最南端に位置し、面積は69.47平方キロメートルで県内最大の島である。島の南部には倉橋町、北部には音戸町があり、かつては独立した自治体であったが、現在は呉市に編入されている。
倉橋島は自然の美しさが特徴で、桂ヶ浜には美しい松原が広がり、日本の渚百選にも選ばれている。島の沿岸は海水の透明度が高く、マリンレジャーに適しており、貴重な生物の生息も確認されている。また、島内にはくらはし桂浜温泉という温泉地もあり、観光客に人気がある。
島の歴史も豊かで、1890年には大日本帝国呉に呉鎮守府が置かれ、海軍の秘密基地として利用された。1941年には「P基地」という海軍の基地が作られ、戦争の重要な拠点となった。現在は、島の歴史を学ぶことができる施設や、自然を楽しむための公園などが整備されており、観光客に人気のスポットとなっている。