安芸国分寺は広島県東広島市西条町吉行に位置する真言宗御室派の寺院です。この寺院は金嶽山常光院と呼ばれ、薬師如来を本尊としています。境内には山門、鐘楼、薬師堂、護摩堂、本堂など多くの建造物があり、特に山門は16世紀中期の建立で、現存する八脚門ではこの地域唯一のものです。
寺院の歴史は古く、天平13年(741年)に聖武天皇が全国に国分寺建立の詔を出し、建立されたものです。安芸国分寺は僧寺と尼寺があり、正式名称は僧寺が「金光明四天王護国之寺」、尼寺が「法華滅罪之寺」です。現在は真言宗(御室派)の寺院として存続しており、国分寺跡はその境内と重なります。
境内には多くの文化財があり、特に薬師堂に安置されている薬師如来像は県指定文化財です。また、護摩堂は江戸時代後期の建立で、重厚で装飾的な細部意匠を用いています。安芸国分寺は歴史的に重要な寺院であり、現在も多くの信者が訪れています。
広島県東広島市西条町吉行2064