安芸国分寺宿坊は広島県東広島市西条町吉行に位置する真言宗御室派の寺院です。かつては官制寺院として、僧侶が集まり経典や法会の作法を学んだ講堂、本尊を安置した金堂、塔や僧坊などが並ぶ壮大な伽藍を誇っていました。現在は国の史跡公園になっており、寺院の一角に宿坊が設けられています。
宿坊は、仏教寺院などに設けられた宿泊施設で、かつて僧侶や神主が寝泊まりするための場所でしたが、平安のむかし寺社参詣の普及により、参詣する人びとが神様仏様のもとで一夜を明かし、心身を清める場所へと発展しました。江戸時代になると、各地の大寺社で宿坊が整備され、参拝者だけでなく一般観光客も受け入れるようになりました。
現在の安芸国分寺宿坊では、座禅や写経、写仏、匂い袋・塗香作成体験、護摩体験などの仏教体験が提供されています。これらの体験は、ストレス対策や心の修行として一般の方にも広まってきています。静かな環境の中で、瞑想や写経を行うことで、心がすっきり軽くなった気持ちになります。
広島県東広島市西条町吉行 2064