イチョウ(報専坊内)は、広島県広島市中区寺町にある浄土真宗本願寺派の仏教寺院、報専坊の境内に位置する被爆樹木です。このイチョウは、樹齢100年以上とされており、原子爆弾投下による大きな裂け目が幹に残っていますが、現在も生き延びています。
報専坊は、江戸中期に慧雲が出て、学僧を育てた寺院で、原子爆弾投下により全壊したが、1993年に再建されました。このイチョウは、原爆で崩壊した本堂を火災から守ったと伝えられています。現在の本堂は、イチョウの木を包み込むような構造になっています。
このイチョウは、広島市の平和文化都市としての歴史的価値を高めるシンボル的な存在であり、原子爆弾の被害を伝える重要な証言者でもあります。訪れる人々に、平和の重要性を伝える貴重な存在です。
広島県広島市中区寺町3-3 報専坊内