五望

スポット概要

広島県東広島市安芸津町風早にある五望は、瀬戸内海に面した海岸線を擁する地域です。この地域は、温暖な気候風土と湾をなす地勢により「海の幸・山の幸」と呼ばれ、四季を通じて豊富な農産物や水産物を提供しています。特に、冬には牡蠣やミカン、春や秋にはジャガイモ、初夏にはびわなどが豊富です。

また、五望は歴史的に重要な地域でもあり、奈良時代より安芸の国のよい港として栄え、遣新羅使の一行が詠んだ二首の相聞歌が万葉集に収録されています。江戸時代には多くの酒造場ができ、明治時代中期にはこの地域の水に適した軟水醸造法が全国に先駆けて確立しました。このため、広島杜氏の里とも呼ばれています。

現在では、五望は多くの文化行事や祭事が行われています。例えば、風早地区で行われる祝詞山八幡神社の神賑行列は市重要無形民俗文化財に指定されており、また、安芸津港付近で開催される花火大会は夏の夜を彩る祭りとして多くの人で賑わいます。