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福岡県糸島市で活動する糸島市食生活改善推進会の取組を取材した記事です。地域に密着したボランティア団体が、エコキャップ運動、フードドライブ、食事提供イベントなど、身近なSDGs活動を通じて、誰ひとり取り残さない社会づくりに貢献しています。この記事では、食進会の役員3名へのインタビューを通じて、活動のきっかけ、実践内容、そして私たちにもできるSDGs活動について詳しく紹介します。
糸島市食生活改善推進会(食進会)は、1968年に設立され、現在134名の会員を有するボランティア団体です。地域の食習慣づくりを目指し、食生活の改善を推進することを主な活動目的としています。会長の野口邦子さん、副会長の樋口泰吉さん、会計の伊藤規子さんらが中心となって、地域に密着した食支援活動を展開しています。
食進会のSDGs活動は、2022年に市の健康づくり課の管理栄養士からSDGs講習を受けたことがきっかけで始まりました。コロナ禍で活動が停止していた時期に、「私たちにできるSDGsの活動って何でしょう?」という問いかけから、エコキャップ運動やフードドライブなど、身近にできるボランティア活動へと発展していきました。
食進会がSDGs活動を始めた背景には、福岡県における深刻な子どもの貧困問題があります。福岡県の子育て世帯の貧困率は約20%で、子どもの10人に2人が食べるのに困っている状況が明らかになりました。地域の食習慣づくりを目指す食進会として、この社会課題に対して「協力してやりましょう!」という想いから、本格的なSDGs活動へと取り組むようになったのです。
食進会が取り組む最初の活動がエコキャップ運動です。2カ月に1回の役員会で協力を呼びかけ、役員9人が会員や近所伝いにペットボトルのキャップを集めています。集められたキャップは、年に2~3回、志摩東貝塚の障がい者支援施設「小富士園」へ届けられます。
1回の納品で45リットルの袋に2~3袋分のキャップが集まることもあり、その量の多さが食進会の地域への浸透度を物語っています。小富士園では、障がいのある方がキャップを種類分けし、歯ブラシや爪楊枝を使ってきれいに洗浄する作業に従事しています。この作業を通じて、集めたキャップはプラスチック製品づくりに再利用されるため、障がいのある方の社会参加支援にもなります。
このエコキャップ運動は、SDGs目標の「8:働きがいも経済成長」と「12:つくる責任つかう責任」に直結する取り組みです。小さなキャップの回収が、障がい者支援と資源循環の両立を実現しているのです。
食進会のもう一つの重要な活動がフードドライブです。役員会で、賞味期限が1カ月以上ある未開封の食品を募集し、「持って来られないときは、取りに行きますよ」と積極的に呼びかけています。食進会が地域に密着しているからこそ、隣近所の人々への働きかけが自然と輪を広げていきます。
集められた食品は、年に2~3回、糸島市社会福祉協議会(市社協)に預けられます。その後、ボランティア団体フードバンク糸島Happinessが食品を受け取って仕分けし、市社協や市の地域福祉課を通じて、生活に困っている世帯に提供されます。
ただし、活動を続けるなかで課題も浮かび上がってきました。かつてはお中元やお歳暮で受け取った余った食品をフードドライブに回す方が多かったのですが、こうしたやりとり自体が減少しているため、集まる食品の量もだんだん減少傾向にあります。それでも、日本全国では年間約230万トンの食品が一般家庭から廃棄されており、国民1人あたりに換算すると毎日お茶碗1杯分の食品が無駄になっています。
食進会が推奨しているのが「ローリングストック」という方法です。これは災害などの「もしも」に備えて、普段から水や食べもの、日用品を少し多めに買っておき、賞味期限の近いものから食べて補充する仕組みです。ローリングストックを実践することで、個人の災害対策になるとともに、自分では食べない食品をフードドライブに寄付することで、支援と食品ロス削減の両立が実現します。
食進会の第3の活動は、地域で行われる食事提供イベントへの協力です。特に12月には、「二丈野菜配布ぼらんてぃあ」が二丈苑で生活にお困りの世帯に野菜などの食品を無料で提供するイベントが開催されます。食進会はこのボランティア団体と連携し、100人分のだご汁(郷土料理)を振る舞いました。
会員10人が3時間前から準備した具だくさんのだご汁は、高齢の方から「私が子どもの時に食べていただご汁と違って、具だくさんでおいしい。ありがたいです」という感謝の言葉をもらいました。子どもから高齢者まで、多くの方に喜ばれたこの取り組みは、SDGs目標の「1:貧困をなくそう」「2:飢えをゼロに」「17:パートナーシップで目標を達成しよう」に直結する活動です。
食進会の役員たちが感じる最大の魅力は、小さな行動が確実に誰かを救っているという実感です。伊藤規子さんは「ほんのちょっとでも、みんなの助けになればと思って活動しています」と語り、樋口泰吉さんは「食品や食事を提供したときに、喜んでもらえることがうれしいです!」と述べています。
野口邦子さんは、最初はSDGsの17の目標達成は難しいと感じていたものの、「自分ができることをすればいいんですよ。キャップを捨てずに集めるだけでもいいのです」と気づいたことで、活動への向き合い方が変わったと話しています。このような心持ちの変化が、食進会の継続的な活動を支えているのです。
食進会の活動は、単なる支援にとどまりません。地域に密着したボランティア団体だからこそ、隣近所の人々とのつながりを深め、コミュニティ全体の絆を強化する役割を果たしています。役員会での呼びかけから始まるキャップ集めやフードドライブは、地域住民が参加しやすい仕組みになっており、「手伝って」という声かけが自然と輪を広げていきます。
樋口泰吉さんは、食進会が食事を提供するイベントに高齢の方も出席してもらい、「みんなでワイワイ言いながらおいしいものを食べて、人と会話して、健康になっていただきたい」と願っています。このような活動は、SDGs目標の「3:すべての人に健康と福祉を」に貢献するとともに、地域全体の心身の健康向上にもつながります。
食進会が強調しているのは「継続は力なり」という言葉です。伊藤規子さんは「人のためになるというのが、自分の活力になります。ゆっくりでも集まれば、誰かが助かりますから」と述べており、樋口泰吉さんも「家でジッとしているよりも活動していると元気がもらえます」と語っています。
この継続的な活動こそが、食進会の最大の魅力であり、地域への最大の貢献なのです。キャップを集める、余った食品を提供する、周りに「手伝って」と声を上げる。こうした小さな行動の積み重ねが、やがて大きな支援へと変わっていくのです。
糸島市食生活改善推進会の主な活動は、以下のスケジュールで行われています。エコキャップ運動と食品募集は2カ月に1回の役員会で呼びかけられ、集められたキャップと食品は年に2~3回、それぞれ小富士園と市社協に届けられます。
特に12月には、「二丈野菜配布ぼらんてぃあ」との連携により、二丈苑でのだご汁提供イベントが開催されます。この時期は、食進会の活動が最も活発になる季節です。
食進会の活動に参加したいと考えている方のために、キャップと食品の提出方法が用意されています。ペットボトルのキャップは、近くの食進会の会員に直接渡すことができるほか、健康福祉センターあごらやスーパーに設置された回収ボックスに入れることも可能です。
回収ボックスには「キャップ2000個でポリオワクチン1人分を支援できる」と表示されており、自分たちの行動がどのように世界の子どもたちを救っているのかを実感することができます。マックスバリュ店頭の資源回収コーナーにも回収ボックスが設置されています。
食品の場合は、市社協で預かっているほか、フードバンク糸島Happinessの活動や、イオン糸島店でも定期的にフードドライブが行われています。これらの場所を利用することで、誰もが簡単に食進会の活動に参加できるようになっています。
糸島市食生活改善推進会の活動についてのお問い合わせは、糸島市役所経営戦略部企画秘書課までお気軽にご連絡ください。電話番号は092-332-2111(代表)です。企画調整係までお問い合わせいただくと、より詳しい情報をご提供できます。
糸島市食生活改善推進会の取組を取材した今回の記事では、地域に密着したボランティア団体が、小さな行動から大きな支援を生み出している様子が明らかになりました。エコキャップ運動による障がい者支援と資源循環、フードドライブによる生活支援と食品ロス削減、そしてボランティア連携による温かい食事提供。これらの活動は、すべてSDGsの目標達成に直結しています。
最も重要なのは、食進会が「できることを、続けること」の大切さを教えてくれるということです。野口邦子さんが述べた「自分ができることをすればいいんですよ。キャップを捨てずに集めるだけでもいいのです」という言葉は、私たちすべてがSDGs活動に参加できることを示しています。
糸島市で活動する食進会は、2030年までのSDGs達成に向けて、地道に、そして継続的に活動を続けています。あなたも、ペットボトルのキャップを集めたり、余った食品をフードドライブに寄付したりすることで、この大切な活動に参加することができます。小さな行動が、やがて誰かの人生を変えるかもしれません。ぜひ、糸島市食生活改善推進会の取組に注目し、あなたにもできるSDGs活動を始めてみてください。
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