音戸大橋は広島県呉市音戸町鰯浜にある道路橋で、国道487号に指定されています。この橋は本土と倉橋島を結んでおり、瀬戸内海国立公園野呂山の中腹に位置しています。音戸大橋周辺には、多島美が一望できる鉢巻展望台や、呉市警固屋動物園・植物園、呉市宝町の博物館など、様々な観光スポットが存在します。
音戸大橋は、狭い音戸の瀬戸を跨ぐために建設されました。この海峡は、かつて平清盛公が厳島神社へ参詣するために、沈む夕日を金の扇で招き返したという「日招き伝説」が残る場所です。昭和31年に架橋促進期成同盟が結成され、昭和35年より日本道路公団の有料道路として瀬戸内海では初めてとなる本土と離島間の架橋事業が始まりました。
音戸大橋の設計には、世界でも珍しい「2層半螺旋型高架橋」が採用されました。この橋は、狭小な用地内で桁下高さ23.5mを確保するために、ループ式道路を採用しています。音戸大橋は、瀬戸内海の景色を眺めることができる人気の観光スポットとなっています。
広島県呉市音戸町鰯浜