川尻毛筆事業協同組合は広島県呉市川尻町西にあり、川尻筆の製造を専門としています。この協同組合は、川尻筆の伝統的な製造方法を継承し、高品質な筆を生産しています。川尻筆は江戸時代末期から作られており、獣毛を主原料として「練り混ぜ」という高度な毛混ぜの技法を用いて製造されています。
川尻筆は、しなやかな切っ先が特徴で、草書・かな・日本画などの精密画に適しています。製造過程は、職人1人で70を超える工程を手掛けることで、高度な技術が必要とされています。このため、川尻筆は高い品質を保証しています。
川尻毛筆事業協同組合は、川尻筆の製造に専念し、地域の伝統工芸品としての地位を守り続けています。この協同組合は、川尻筆の継承と発展に尽力し、全国の産地で推進される合理化・近代化に対しても、伝統的な製造方法を守り続けています。
広島県呉市川尻町西1-2-2