日新製鋼株式会社呉製鉄所は、広島県呉市昭和町に位置する鉄鋼製造施設です。1951年に建設されたこの施設は、瀬戸内製鉄所呉地区として日本製鉄の主要拠点となっておりました。高品質な普通鋼から高炭素特殊鋼や合金鋼まで、広範囲な品種を生産していたこの施設は、中国地方初の高炉を建設し、最新鋭の設備と技術を備えていました。
この施設は、呉市の経済と雇用に大きな影響を与えておりました。特に、日鉄日新製鋼などグループ6社の取引先は広島県内に117社あり、その従業員は約1万8千人にのぼり、呉市の人口の1割弱を占めるほどの規模でした。しかし、鉄鋼業界の厳しい経営環境や自動車、造船など向けの鉄鋼需要の低迷により、2023年9月末に全面的に事業を停止しました。
現在、呉市はこの施設の跡地利用や従業員の再就職支援に力を入れています。県水道広域連合企業団が運営する工業用水道の利用料金を値上げするなどの対策も行われています。また、呉市は日本製鉄と協力して、従業員の雇用を確保するための再就職支援も行っています。
広島県呉市昭和町11-1