西岸寺は広島県呉市海岸3-10-17に位置する浄土真宗寺院です。同寺院は浄土真宗本願寺派に属しており、約800年もの間、阿弥陀仏の本願の力に基づいて、結婚して世俗の生活をしている人も修行をしている僧侶も同じように救われるという法然上人の教えを実践しています。
西岸寺は平安時代の藤原氏の氏寺、法性寺の小御堂が起源で、親鸞聖人が藤原氏一族の娘、玉日姫と結婚した後、承元の法難により越後に流され、玉日姫はこの小御堂で親鸞聖人の帰りを待ちながら亡くなりました。玉日姫の随臣であった田村光隆が玉日姫のお墓をお守りするため九条家よりこの小御堂を下賜され西岸寺の開基となりました。
寺院内には芭蕉の句碑もあり、境内には様々な法要が行われます。西岸寺は、地域唯一の浄土真宗本願寺派のお寺として、ご本山や大谷本廟とのご縁を結ぶ「お手つぎ」寺院として、人々に寄り添って参ります。寺院は、辛い時や悲しい時に阿弥陀さまのお慈悲と出会い、心のやすらぎを求める人々のための拠り所として機能しています。
広島県呉市海岸3-10-17