広島県呉市郷原町にある二級峡は、黒瀬川の浸食によって形成された美しい峡谷です。この峡谷は、S字状の曲流で何段にも滝を形成しながら後退して、長さは300mにも及びます。河床の岩石には、甌穴(おうけつ)と呼ばれる円筒状の穴が無数にあり、地質学的にも貴重です。
この峡谷は、1949年(昭和24年)には県の名勝天然記念物に指定されています。歴史的には、『芸藩通志巻三』という歴史書に記載されており、広村の地図には「大滝」、郷原村の地図には「仏生滝」と呼ばれていました。
二級峡は、複雑な天然の造形美に息をのみます。特に、甌穴の存在は学術的価値も高く、観察することができます。自然の美しさを満喫できるスポットとして、多くの観光客が訪れています。