伊都国歴史博物館では、冬季企画展「生誕130年 松永冠山」を開催し、松永冠山の画業や作品が特集されました。冠山は糸島市にゆかりの深い日本画家で、本展は令和4年度に博物館に寄贈された作品を含め、彼の描いた穏やかで清澄な風景画の魅力を紹介しました。
松永冠山(本名:関蔵)は、明治27年に糸島市で生まれた日本画家です。彼の作品は、徹底した写生を基にした穏やかで清澄な風景画が特徴で、官展に複数回入選しました。また、福岡の日本画界でも指導的な役割を果たしました。
本展では、松永冠山が描いた代表的な作品「行く春」や「六月頃」などが展示されました。また、糸島市に関連する作品として「旧友泉亭杉戸絵」も紹介され、これらの作品を通じて冠山の画業を深く理解することができます。
松永冠山の作品は、大正から昭和にかけての日本画の中でも特に穏やかで幅広い自然の美しさを表現しており、多くの入選作品がその魅力を証明しています。彼の写生を基にした作品は、訪れる者に当時の風景を感じさせる力を持っています。
冠山は、福岡・糸島の美術発展にも大きく寄与し、晩年には地域の美術協会設立に貢献しました。展覧会では、冠山の地元への貢献やその作品の持つ地域的な価値も再評価されました。
本展は、令和7年1月25日から3月16日までの期間に開催され、前期と後期で展示内容が一部入れ替わる構成が取られました。前期は1月25日から2月16日まで、後期は2月18日から3月16日まででした。なお、月曜日は休館日として設定されています。
展覧会は福岡県糸島市井原916にある伊都国歴史博物館で開催されました。入館料は大人220円(団体割引あり)で、小中学生や65歳以上の方、障害者手帳を提示された方は無料で入館可能です。
伊都国歴史博物館の冬季企画展「生誕130年 松永冠山」は、松永冠山の作品と彼の生涯を深く理解し、地域における芸術文化の発展を再評価する絶好の機会となりました。彼の作品の穏やかな風景画は訪れる人々に深い感銘を与え、会場を訪れる理由となるでしょう。地域の歴史や文化に興味のある方、また日本画に関心を持つ方にとって、必見の展覧会でありました。
福岡県糸島市井原916