広島県広島市中区基町にある広島城は、安土桃山時代から江戸時代にかけて存在した日本の城です。この城は、毛利輝元が築いたと伝えられており、国の史跡に指定されています。広島城は、当初は堀が三重に巡らされ、馬出を多数備える実戦的な城構えで、当時の大坂城に匹敵する規模の城だったと言われています。
しかし、関ヶ原の戦いで減封されて広島を去った毛利輝元に代わって、1600年(慶長5年)城主となった福島正則による改築があり、築城当時の広島城がどのような姿であったかについての詳細は不明です。広島城は、太田川下流域三角州の低地にあり、低湿地帯の砂地上に城を築くために「千本杭」と呼ばれる木杭を砂地盤に打ち込んだ上に基礎を築いた工法が採用されたと伝えられています。
現在の広島城は、5層の天守閣を中心に、歴史資料や鎧、兜、刀などを展示しており、広島市指定重要有形文化財「広島城下絵屏風」も展示されています。広島城は、広島県教育委員会が管理しており、教育的な役割も果たしています。
広島県広島市中区基町21-1