広島県広島市中区土橋町にある浄国寺は、浄土宗の寺院です。この寺院は、1655年に建立されました。昭和20年8月6日、原子爆弾の投下により、堂宇を焼失し、多数の檀信徒の命を失いました。戦後、隣接する爆心地一帯は、世界の恒久平和を祈る平和記念公園として復興されました。
浄国寺は、阿弥陀如来を本尊としています。寺院の歴史は長く、真蓮社短誉文慶大和尚によって開かれました。文慶上人は、徳川家康公と共に知源院で学び、親しく過ごした「竹馬の友」でした。浄国寺は、慶長年間に現在地に移転し、隆盛しました。
浄国寺は、地域の被爆史を伝える祈りの場として大切に供養しています。寺院には、旧町名を刻んだ町民慰霊碑や、木柱慰霊碑、被爆六地蔵があり、多くの方にお参りしていただけるよう修復されています。また、土橋町永代供養墓「あおそら」を築き、戦後合同供養墓で供養してきた遺骨を納めました。