海宝寺・山門は広島県広島市中区江波南にある浄土真宗本願寺派寺院です。寺院は1568年(永禄11年)に創建され、長門山圓通寺として真言宗寺院として始まりました。後に顕如上人に帰依して浄土真宗に改められ、海宝寺と改号されました。
山門は1913年(大正2年)に建てられ、現在も原爆当時の状態を保っています。寺院の歴史は長く、江戸時代中期には絵師伊藤若冲が障壁画「群鶏図」を描きました。また、境内には仙台藩主伊達政宗の屋敷跡があり、伊達政宗手植え樹齢400年の木斛や豊臣秀吉遺愛の手水鉢が伝わっています。
海宝寺は被爆建物として登録されており、山門は原爆投下にも耐えています。現在、15代目住職が被爆体験を子どもたちに伝える活動を行っています。境内には戦没者慰霊碑があり、319人の名前が刻まれています。
広島県広島市中区江波南1-11-12