広島県広島市中区上幟町にある縮景園は、元和6年(1620年)に築成された歴史ある大名庭園です。この庭園は、広島藩主浅野長の別邸の庭として作られました。中国の世界的な景勝地「西湖」を模してつくられたと伝えられており、山川の景、京洛の態、深山の致を庭の中に縮景しています。
縮景園は、四季折々の自然豊かな景観を提供しています。春は桜や桃、夏は新緑萌える木々、秋は紅葉、冬は梅や椿など、季節ごとに異なる表情を見せています。また、桜や紅葉の時期には夜間のライトアップも行われます。
この庭園は、広島県内外を問わず多くの方の憩いの場として親しまれています。歴代藩主により手を加えられ、現在の姿になりました。途中、江戸時代の大火や原子爆弾により大きな打撃を受けましたが、その都度復旧し、2020年には築庭400年を迎えました。