世界平和記念聖堂は広島県広島市中区幟町に所在し、原爆犠牲者の追憶と慰霊、世界中の人々の友愛と平和のシンボルとして建設されたカトリック教会堂です。設計は村野藤吾で、1954年8月6日に献堂されました。この聖堂は、原爆の惨禍を目の当たりにしたドイツ人司祭フーゴー・ラサール神父の発意と広島市民をはじめ世界中の人々の尊い祈りと寄付によって建設されました。
聖堂の建築は、モダンスタイルで設計されており、コンクリートのフレームとレンガで構成されています。外観はロマネスク様式を思わせるが、現代的な要素も取り入れられています。鐘塔には、聖堂記が掲げられており、原爆犠牲者の追憶と慰霊、世界平和の実現を祈念しています。
この聖堂は、戦後の広島の復興を物語る建物として、また建築家村野藤吾の代表的建造物として2006年7月に国指定重要文化財に指定されました。現在、耐震補強工事が行われており、将来世代に引き継いでゆくために保存工事も行われています。世界平和記念聖堂は、広島の平和のシンボルとして、世界中の人々に平和のメッセージを伝え続けています。
広島県広島市中区幟町4-42